マスタリーロードに至れない性格の一つで、
視野が狭く学び方が偏狭でゆとりのないタイプ。せっかち型は現代的な現実主義者であり、先のみえない曖昧な暗黙知の学びに甘んじれるようなタイプではない。
彼らにとって重要なのは物理的結果であり まずゴールに至ることなので、そのプロセスや手段のクオリティなど問題では なくまず素早く成果を手に入れることだけに専念する。
そのために最初の レッスンから最も難解な技能からやってみたいとアホみたいに思う方々である。彼らはそのためクラスが終わっても自分だけ残って先生にもっと早く上達 できる本や動画または練習法があれば教えて欲しいと言ったりする。
せっかちの人はスタートダッシュは凄い勢いで上達する。まさにスターや、 ルーキー感また出来る人といった印象を周囲に与えていく。
そして、これは 本人の予想通りでもある。しかしお決まりの後退期が来て自分がプラトーにあることが解ると『彼らのプライド』がそれを受け入れるのが耐えられず、 一段と血眼に努力したりするようになる。
上司や同志またはマスターが 「ほどほど」にと助言してもユーモアが無いゆえに聞く耳を持っていない。
職場では徹夜で働き早く成果を上げることで頭が一杯になり暴走し続ける。
資本主義社会の管理職にはだいたいこの手の現実主義者が多く、せっかち型 特有のプロフィールを持っている場合が多い。
粘り強い商品開発/設備投資など を犠牲にしてでも利益曲線が伸び続けるよう社内ですさまじい努力をする。 彼らにはプラトーの必要性など全く眼中にない。
例えば彼らの交際方法はまるでジェットコースターにでも乗っているような あわただしさで喧嘩別れしたかと思うと熱烈によりを戻したりする。
そして結局は避けられない破局に陥って、 自分も相手も酷く傷つけてしまう。 しかもそこから何も学ぼうとしない傾向が強い。
どういうわけか『せっかち型』 は何をやるにしろ最初のうちは短期間で一気 に上達するがその後は急激な後退期が来て上記の図の学習曲線の様なギザギザ の線をたどって確実に転落が始まる。
そうしていったん後退が来てしまうと せっかち型は傷つきやすく立ち直りにくい。これが友情にしろ投資にしろ、 恋愛にしろキャリアにしろ彼らのたどるパターンはどれも同じ傾向にある。