りけんのけん(りけんのけん)

世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉。時空舞台に立つ演者が、自らの身体に居着かず離れた客観的な目線をもち、あらゆる球体方向から、自身の演技(心技体)を見る意識のこと。

反対に、自己中心的な狭い見方は「我見(がけん)」といい、これによって自己満足(自己重要性の罠=過剰ポテンシャル)に陥ることを厳しく戒めている。

現在でも演劇界において全ての演技にあてはまることとして、演者に強く意識されている叡智である。